アトピー性皮膚などアレルギーの病気の発症予防に取り組んでいます!


T)はじめに

アレルギーは、ご両親から受け継いだアレルギー(アトピー)体質と皮膚や気道の過敏性(弱さ)の上に、身の回りの環境(母体環境、食事環境、生活環境など)の影響を受け発症してきます。

 アレルギー体質を増悪させず、アレルギー症状を出現させない対策として、現段階では、腸内環境を整えることでアレルギーを改善させることが可能と考えられます。したがって、赤ちゃんが生まれた早期から乳酸菌類増やすべく、経口摂取する。もう一つは、アレルギー感作が食物アレルギーにおいても、皮膚を通して起こり得ることから、赤ちゃんの皮膚バリアの健康維持がダニに対する感作を防ぐだけでなく、食物アレルギーの予防、改善にもつながります。

 当クリニックでは、生まれたら、すぐにスキンケアの開始と乳酸菌の投与を行うアレルギー発症予防対策を希望者に実施します。これらの対策でかなりのアレルギー発症予防あるいは軽症化につながるものと考えます。

  
                U)生まれた、スキンケア


 皮膚の角質層の水バリア機能と水分保持機能の異常がアトピー性皮膚炎における重要な発症・悪化因子の一つと考えられます。実際、新生児期から保湿剤でスキンケアすることで、その後のアトピー性皮膚炎の発症率の低下報告されています。
 お母さん、お父さんや赤ちゃんの兄弟にアトピー性皮膚炎があったり、皮膚が弱い方がいる場合には、発症前からスキンケアを丁寧に行うことが、赤ちゃんの皮膚の健康を保つだけでなく、その後のアレルギー症状の発症や軽症化に、とても大切です
 

               V)生まれた、乳酸菌の投与開始


 ビフィズス菌など乳酸菌には、従来から感染予防作用や免疫刺激作用、ビタミン合成などヒトにとって有益なものであることが知られていました。最近では、腸内の細菌のバランスが、ビフィズス菌などの善玉菌が優位な場合には、アレルギー体質がアレルギーを起こしにくい方向になることも判ってきました。

 アレルギー体質の改善のために、腸内の善玉菌を優位に保ちながら成長することで、赤ちゃんのアレルギー体質を悪化させないことも可能です。


                       W)環境調整


 あ赤ちゃんの育つ環境にも配慮しましょう。お腹に宿ったときから、いや宿る前からすたーとです。無理なく続けられることが大切です。赤ちゃんの栄養など身の回りのアレルゲンの調整です。詳しくは、やさしいアトピー予防の自己管理(医薬ジャーナル社)、当クリニックのホームページ内のアレルギー疾患についての解説をご覧ください(アトピッ子にしない7か条、(食物アレルギーの予防ダニ対策など)。