�A伝染性紅斑（リンゴ病）や手足口病にかかったときの登園はいつからＯＫ？

伝染性紅斑（リンゴ病）は、ヒトパルボウイルスB19の感染による病気で、５〜９歳ぐらいがかかり易い病気です。約１週間の潜伏期ののちに、軽い発熱などの風邪症状が出現し、その後両頬にリンゴの様に赤い発疹が出てきます。腕や足にもレース様の紅斑をともないますが、１０日くらいで発疹は治まります。感染力が一番強い時期は、風邪症状が出始めたときで、発疹がでてきたときには、人にうつすことはほとんどありません。ですから、お子さんが、いつもどおり元気なら、リンゴ病の診断を受けた時期に登園や登校を控える必要はありません。 　お母さんが妊娠中だったり、周りに妊婦さんがいる場合は、注意が必要です。たまたま抗体を持っていない妊婦さんがかかってしまうと、お腹の赤ちゃんに影響することがあります。産婦人科で相談するようにして下さい。

手足口病は、夏風の1つで、エンテロウイルスや、コクサッキーウイルスなど複数のウイルスが原因です。このため、１回だけでなく、何回も感染します。10歳以下のお子さんがよくかかります。手のひらや足のうら、口の中、口周囲などに水ぶくれのような小さな発疹ができます。口の中に痛みがある場合、刺激物は避け、口当たりが良く、消化の良いものを与えて下さい。お子さんがいつもどおりなら登園や登校を控える必要はありません。なぜなら、症状出現3〜4日前から回復した後もウイルスは長期にわたって排泄されることがあるので、流行阻止効果は期待できません。１週間から10日程度で自然に治りますが、ごく稀に肺炎を起こしたり、髄膜炎を起すことがあります。高熱が続いたり、頭痛や吐き気がでてきた場合はすぐに受診して下さい。