食物アレルギーと仲好く付き合いましょう
4.除去食解除は1歳頃からスタート 
Aアレルゲン性の低いものから負荷を開始、焦らず、しかも着実に進める
 方法は、アレルゲン性の低い食品で行います。鶏卵アレルギーでは、20分間ゆでた卵黄からスタート。まず、米粒サイズ 1粒摂取。10−15分間観察。じんま疹など機嫌の変化や鼻水・咳などいつもと変わりなければ、もう一粒、そのあと10−15分間観察といったぐあいに開始します。数粒摂取で変化なければ、3日程度あけて、回数で増量していきます。小麦アレルギーを伴わない場合は、鶏卵含有パンの米粒大1粒からスタートする方法も試してください。
 もちろん、赤ちゃんの卵アレルギーの強さで、開始が危険なこともあります。主治医と十分な相談の上で行います。心配な場合は、主治医の監視のもとに行うことが必要です。
アレルゲン別除去食解除開始食品の順序

抗原名

負荷食品名

鶏卵

固ゆで卵黄(20分間ゆでる)→パン・クッキー類→カステーラ等のケーキ類→練り製品→ハンバーグ全卵等のつなぎ→ 固ゆで全卵

牛乳

ペプチドミルク(MA-mi等)→牛乳入りビスケット・パン→牛乳つなぎ食品(ハム・ソーセージ)→シチュー→ヨーグルト→(普通粉ミルク)→(沸騰牛乳)→牛乳

小麦

(味噌・醤油)→(低アレルゲン小麦を用いた焼き菓子)→うどん・パン

大豆

(味噌・醤油)→納豆→豆腐→きなこ→大豆煮豆

魚類

かつお節等のだし汁→ツナ缶・鮭缶→小魚→干物→つみれ→魚料理

ごま

粒ゴマ→ゴマ油→いりゴマ(粒)→すりゴマ