食物アレルギーと仲良く付き合いましょう 
 3. アレルゲン別の除去食療法
 F米アレルギー
 日本人の主食『米』にもアレルギーを起こすことがあります。赤ちゃんの場合は、お母さんが妊娠中から玄米や五穀米などを常食としている場合がしばしば見受けられます。米の場合のアレルゲンとなる物質は、含有蛋白質だけでなく、米に含まれる糖質もアレルゲンになることが判っています。発症も幼児期からが多く、鶏卵や牛乳とは異なります。耐性の獲得も短期間の除去で生じると考えられていますが、主食であり、除去はなかなか厄介です。
実際の除去療法
 予防的あるいは軽度と考えられる場合は、無洗米を十分にといで炊飯したり、高度精白米など脱穀を余分に行った米を用いることで大丈夫なこともよく経験されます米アレルギーが強い場合には、アレルゲン性を軽減した米(Aカットごはんやケアライス)を利用します。これらは、主にアレルゲン蛋白質をの含量を少なくしたものです。大多数の米アレルギーの方に有効です。糖質アレルゲンに反応する場合は、アワ・ヒエなどの代替食品を使う必要があります。
米含有食品と代替食品 

抗原の強さ

除去食品

代替食品

 最も強い

もち、もち米製品
煎餅
、玄米

Aカットごはん、ケアライス

強い


ビーフン
上新粉、白玉粉、道明寺粉
Aカットごはん、ケアライス、
高度精白米
小麦粉、とうもろこし粉、
アマランサス粉
キヌア粉、サクサク粉、タピオカ粉
あわ・ひえ等の雑穀粉
弱い
(含有量少) 
米麹
米味噌、米醤油

砂糖、みりん
玄米茶、ぬか漬け
麦麹、豆麹
大豆味噌・醤油、麦味噌・醤油
ピクルス
 
Aカットごはん(越後製菓)、ケアライス(ホリカフーズ):米アレルゲン蛋白を減らしたレトルトのご飯